南無阿弥陀仏
56億7千万年前、法蔵菩薩という方が、自分は修行して仏になろうと思うが、世の中すべての人々が、自分の名を唱えるだけで救われるようになるまでは、自分は決して仏にはならない、と誓い修行に入りました。そして途方もない時をえて、それは完成し、法蔵菩薩は阿弥陀如来になりました。
これは事実でしょうか。56億7千万年前といえば、地球もなく太陽系もまだできてない時です。
河合隼雄という心理学者の方の引用ですが、子供はよく赤ちゃんはどこから来たの、と質問するそうです。そこで精子と卵子があってという事実を説明しても子どもは納得せず、例えばコウノトリが夜運んでくるんだよ。みたいな事実でないことを言えば納得するそうです。それは事実ではなくても真実だからではないかと。性行為のようなことで赤ちゃんができるわけはない、生命が訪れるはずがない、と見抜いているから。
南無阿弥陀仏と唱えれば救われる、極楽浄土へ行ける、という真実。それが浄土教の本質です。